ギャップに悩んだ時にやるべきこと。

 長い義務教育期間や高校・大学生活などを終えると、大半の人は自分の中にある程度の希望を持って社会へ出ていくことになります。そして、その過半数が理想とする生活とリアルな日々との違いに悩む日が来るでしょう。よくテレビで、「ある新入社員が苦悩と葛藤を繰り返しながらも、最後には上司や会社から認められる」といったドラマが放送されていますが、リアルな生活の中では、あのようなドラマチックな展開は滅多に起こりません。それが受動的な要素であれば尚更です。

 例えば、「職務内容が実際の求人内容と違いモチベーションが上がらない」「上司の意識レベルが低くて目指しがいがない」「学生時代の延長のような職場環境」など、ギャップの感じ方は様々でしょう。これは男女間の恋愛にも同じことが言えます。ある意味、他人同士の付き合いといった面で考えると、仕事よりはるかに恋愛の方が難しいかもしれません。

 そもそも男性と女性は違う生き物だという言葉を耳にするように、全く同一でない人間同士の間には、そこにギャップが生まれても仕方のないことなのです。仕事と恋愛とでは、一見統一性はないように思えますが、実は共通しているところもあります。それは、対人という土台のもとに成り立っているという点です。他人がいなければ仕事は成り立ちませんし、同様に恋愛も出来ません。理想の未来と現状とのギャップは、他人なしでは起こりえないのです。つまり、他人なしでは理想を追い続けることも出来ないのです。

 そのため、理想に少しでも近づく努力をするときには、受動的に考えるのではなく、能動的に考えて動くことが大切です。他人との考えの差を埋めることは不可能かもしれませんが、自分の中の理想像と現実との差を埋めることは可能です。また、このようなことは人間関係に当てはめることもできます。あなた自身が変わる努力をすれば、周りの反応も少なからず変わるのではないでしょうか?